ソウル   韓国ソウルの旅日記と写真


ソウルの概要

ソウルは大都市であるが、他の東アジアの大都市(香港、上海、台北)のように人や建物が密集した感じはなく、広く整然と整備された都市である。しかし、市内の商業スポットに行けば、商業施設が密集し買い物客でにぎわっている。ソウルの建物や雰囲気は、地理的な近さからもっともではあるが、世界の他の都市よりも日本と近い。広い道路の両側に派手さのない大型オフィスビルが間隔開けて立ち並んでいる市の中心部は、まさに日本の官庁街だ。明洞など繁華街は、建物やネオンの感じなど日本の繁華街といっしょだ。飲食店の派手なネオンもそうだ。繁華街には、入り口に門があることが多い。名前も南大門市場、東大門市場と「門」が付いている。住宅街へ出向けば、他の東アジアの大都市には少ない一戸建ての住宅が多くある。路地裏の雰囲気は、日本の、どちらかというと少し昔の日本の雰囲気である。

1ウォンは1円より小さく、10000ウォンといっても高額ではない。数字が大きくなるので、慣れないと多額の出費をしているような感覚となる。交通手段は地下鉄が発達している。バスは日本のバスとよく似ているが、どのバスにも国旗が掲げられているのが特徴だ。観光名所は、中心部にある景福宮である。となりに国立民俗博物館があり観光に便利だ。建物は日本の歴史建造物に近いが同じではない。

 明洞は、一番の繁華街である。ファッション関係の大型店が多く、若い女性が多く、日本の繁華街とほとんど同じだ。一方、南大門は、少し古い感じで、小規模なお店が所狭しと密集して並んでいる。商品も食料品や衣類、カバンや生活用品など生活館のある庶民的なものだ。日本の昔の雰囲気だ。昔の日本の繁華街もこのような感じだったかもしれない。派手なネオンはないが、商売の声がにぎやかで活気を感じる。買い物客でいっぱいだが、明洞より年齢が上がる。なぜか眼鏡屋も多く、しかも日本人相手で商売している。日本語の看板、日本語の客引きがいる。地元密着型のようで日本人観光客もターゲットにしているようだ。

東大門には、大型のファッションビルがあるが、店内の様子は日本と異なる。小さな個人商店が密集して並び、それぞれのお店が大衆向け衣料品を販売している。店内は凝った内装はなく、商品は無造作なくらい山積みで、問屋のようだ。このようなお店が建物の1階から7、8階までずっと続いている。お客も多く、商売のパワーを感じる。東大門は、衣料品以外にもたくさんのお店(問屋)がある。特徴的なのは、同業者が固まっていることだ。衣料品は同業者が集結し、薬屋も、食材を売る店も木材加工品、金属加工品もである。食材を売る店は、大きな市場に集結した大規模なものだ。夜は白熱電球が輝き、商品や市場を照らす。一昔前の日本の市場の雰囲気である。

仁寺洞は、他の繁華街とは趣が異なる。美術品、工芸品、書店などが並んでいる。アートストリートといえる。中の道に入ると、オンドルと呼ばれる日本で言えば旅館に相当する宿泊施設が幾つかある。ホテルでない旅館のような宿泊施設があるのも、日本との近さを感じる。裏路地にも、表通り同様、韓国料理のお店が並んでいる。裏路地のお店の方が、地元の人向けの庶民的な味が楽しめそうだ。

韓国料理は、ごはん、おかず、キムチの組み合わせが基本で、これも日本と似ている。ただし、ごはんはスプーンで食べるのがマナーとなっている。ハシも食器も銀色の金属製であるのが日本と異なる。キムチは定食には必ず付くようだ。代表料理は焼き肉、冷麺等である。辛いメニューが多いが、韓国の人は平気で食べていた。欧米では、高級レストランの料理を除いて、メニューはパン、ポテトと肉の組み合わせで味も今一つであるが、韓国料理は、高級料理でなくても味が良い。街を歩くと日本料理の看板をよく見かける。日本料理が浸透しているようだ。以外なのは、海外では定番となっている寿司と天ぷらだけでなく、とんかつ定食など、日本でおなじみの料理メニューが日本料理店にあることだ。麺類のお店では、うどんのようなものがあり、タクアンが付いていた。

街中では、よく軍服を着た若い男性を見かける。警備中ではなく、非番のようだ。非番でも軍服姿のまま町で行動する姿は、朝鮮半島情勢が緊張状態にあるまま今日に至っていることを改めて印象づけた。米軍基地の近くは、米軍関係者をターゲットとするお店が並び、繁華街を形成していた。英語の看板で溢れ、韓国ではないような雰囲気だ。

ホテルでテレビを見た。内容も日本と近い。ヤングタレントによるバラエティやドラマ、歌番組が中心である。若い層をターゲットにしているのは、日本と一緒だ。欧米のテレビでは、出演者はもっと年齢が高くなるし、視聴者ターゲットも年齢層が高い。韓国歴史ドラマをやっていたのが日本のテレビではないことを唯一印象づける。


ソウルの写真


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ソウル郊外にあるオリンピックパークにて。郊外に出るとすぐに山間部となる。

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オリンピックパークにある特徴的な形の建物。これは何の建物か?

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ソウル市内にある南大門市場の入り口。ここには食料品、衣類、雑貨など生活に密着した商品の商店街である。

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大型店はなく、小さなお店が狭い道の両側に密集している。日本と比べレトロな雰囲気である。

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店舗装飾は地味目だが商品陳列は山盛りである。通路も買い物客でいっぱい。

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生活感がいっぱいの商店街風景。でもなぜか、メガネを作りませんかと日本語で声をかけられることが多かった。

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同じ繁華街でも、ここミョンドンはあかぬけたお洒落な街だ。日本の繁華街と同じ雰囲気だ。

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ファッション関係の大型店が多い。買い物客も若い女性が中心だ。

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市中心部のオフィス街。日本とよく似た感じだ。

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オフィス街の一角。日本より道路が広く交通量は少ないので広々とした感じがある。

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日本同様のオフィス街でもソウルを感じる建物。同様な建物を市内各地で見かけた。

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歴史的建造物である景福宮の入り口。広大な敷地に歴史的建物が並んでいる。

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同じく景福宮の入り口。ソウルは山が近い。

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景福宮の中は、公園のような敷地に池や建物が点在している。

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建物の一つ。手前は池になっている。

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池の右側を見る。少し反り返った屋根の形に特徴がある。

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建物は赤茶と朱色が基調となっている。

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景福宮の中にある国立民俗博物館。朝鮮民族の歴史や生活様式が勉強できる。

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博物館の近くで見つけた面白い建物。レトロ感がいっぱいだ。

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街中から少し裏通りに入ってみた。落ち着いた住宅街で、日本と感じが似ている。

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住宅街の交差点でなぜか目立つ緑色の商店。

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たまたま通りかかった商店街。看板がにぎやかだ。ここも日本と感じが似ている。

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ここの商店街は看板が日本の商店街より派手でにぎやか。

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大通りの風景。日本よりレトロな感じ。

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ソウルのマンション群。建物の屋上はピンクや青の色が付いている。

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美術品や雑貨、古本屋が集まる地域。日本でいえば東京のお茶の水といったところか。路地裏に入れば昔ながらの韓国風旅館が建つ。

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中心部のオフィス街。道路が広く日本より広々とした感じ。

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ソウルの大型集合住宅。

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ソウルの大型集合住宅。

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市内を流れる川の川岸から対岸を見る。近代的なマンションが立ち並ぶ。

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ソウルタワー展望台からガラス越しに市内を見下ろす。

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同じく展望台から。

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同じく展望台から。

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米軍基地周辺の大通り。英語の看板が多く異国の雰囲気がある。

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同じく米軍基地周辺の大通り。

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住宅街の一角にて。少し雑多な雰囲気が生活感を感じさせる。

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東大門市場の夜の様子。東大門は衣料品のビルを中心に専門店がひしめく地域。道路にテントが立てられ食料品を売る市場となっている。

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テントの中の様子。テントの中を照らす白熱電球の列が趣きを感じさせる。